旅行会社と代理店は異なる業種
旅行をするときの申込先としては、旅行会社と代理店の2ヶ所が挙げられますが、旅の相談をするときはこれらの違いをよく知っておくことが重要です。テレビをはじめとしたマスメディアの扱いのせいでこれら2ヶ所は同じように捉えられがちですが、本来は全く異なる業種です。
旅行会社は、パッケージツアーの企画と販売ができるほか、旅行の相談も対価を受け取った上で行うことができます。旅行会社は法律で第一種から第三種までのいずれかに区分されており、企画・販売・相談の仕事は決められた範囲内で行うことになっています。第一種で登録された場合は、国内・海外問わず全ての種類の旅行の相談・企画・販売ができます。
一方、代理店は法律上では旅行業者代理業者と呼ばれ、行える業務は文字通り、旅行会社が企画したツアーの販売の代行のみです。自ら旅行を企画して販売をすることはできず、代金を請求して旅の相談に応じることもできません。仮にこれらのうちのいずれかを行ったことが発覚すると、旅行業法違反として処罰の対象となります。
旅行会社は顧客情報の管理をすることが重要です
旅行会社は多くの人がサービスを利用するので、その顧客データをしっかり管理することが求められます。旅先では不測の事態が発生することがありますから、万が一の時に現地のスタッフと情報をすぐにやり取りをすることが重要だからです。国内だけならまだしも、旅行会社は海外へのツアーも沢山組んでいますから、海外ツアーに参加をした人が急に病気になったり怪我をしたときはそのサポートをすることが必要になります。
パスポートがすぐに見つからない場合には、添乗員や現地のスタッフが、旅行会社から提供される顧客情報を使って病院や大使館などに連絡を取らなければなりません。当然ながら顧客情報はプライバシー保護が大事なものですから、その管理をするときには高いセキュリティを導入することが求められます。ハッキング被害などに合わないように、セキュリティの高いソフトを導入して、外部に情報が漏れないようにすることが旅行会社の義務でもあります。